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有賀泰治ブログ

9月の経営方針共有勉強会

今月のテーマ 《仕事の考え》  パート2

7月に続き第二弾

1、敢然とゴールへ進み続ける人に “ 人生の金メダル ” は輝く。

 

“熱戦が繰り広げられた世界陸上ロンドン大会。男子50キロ競歩で人が表彰台に立ち、男子400メートルリレーで銅メダルを獲得するなど日本選手の活躍も光った。

男子200メートルで、大会史上最年少の決勝進出者になったサニブラウン・ハキーム選手。

この2ヶ月前、練習パートナーのティアナ・バートレッタ選手(女子走り幅跳び)から

「何のためにロンドンに行くの?」と問われた。「経験のため」と答えると、「明確な目標がなければ世界では勝てない」と叱咤(しった)された(「Number Web」)

彼女は2005年のヘルシンキ大会に19歳で初出場し、金メダルを獲得。だがその後、次の目標が見出せず、スランプに。苦しい時期を越え、一昨年の北京大会で世界一に返り咲いた彼女の言葉は、後輩を奮い立たせたに違いない。その後、サニブラウン選手は “ 最終的な目標は世界記録 ” と口に出すようになった。

目標が多きいほど、乗り越えなければならない壁は高い。目標を見失わない限り、無駄な日々は一日たりともない。日々が価値ある一日となり、希望が湧き、成長もできる。

 

2、今、この瞬間の一念が未来をつくりだす。

 

「いつかは目標に通じる歩みを一歩一歩と運んで行くのでは足りない。その一歩一歩が目標なのだし、一歩そのものが価値あるものでなければならない」(山下肇訳)。

ドイツの文豪ゲーテの言葉である。

ゲーテにとって、師・ヘルダーとの出会いは、人生を決める大きな一歩だったに違いない。師の「該博(がいはく)な知識」「深い見識」に魅了されたゲーテは、文学理論等を学び、視野を大きく広げた。

ヘルダーの教え方は厳しかった。ゲーテの意見に見えや虚飾(きょしょく)を感じると、容赦なく辛辣(しんらつ)な言葉を投げつけた。だがゲーテは、自己満足や虚栄、高慢が心中に巣作っていたものが厳しい訓練の中で抑えられた、と後に感謝している(『ゲーテ全集』新潮社)

 

3、「創業の精神」

 

古来、帝王学の書として受け継がれてきた『貞観政要』。その中に「創業は易く守成は難し」とある。事業を継ぎ、守ることの難しさを説いた言葉だ。

「守成」の成否は、後継者が「創業の精神」という不変の出発地点に立ち戻りつつ、創意工夫を重ね、たゆまぬ挑戦を続ける。そこから新たな発展も生まれる。

初代は奮闘の日々の中で、経営計画書や創業者の精神、基本方針、経営方針共有勉強会と後継者に創業からの原点を刻んできた。

うまくいったことより、失敗したことの方がはるかに多い。仕事への情熱とその姿勢を貫いてほしい。

 

4、まず自分が心に “ 絵 ” を描き、挑み始める。

 

毎朝、近所の竹林を見るたび、その成長の勢いに驚く。「天まで届きそうな」との表現がぴったりだ。

実は天まで届くエレベーターの開発が国内で進んでいる。その名も宇宙エレベーター。実現すれば、宇宙へ人や荷物を運ぶことができる。「『竹取物語』のかぐや姫も竹のエレベーターで地球と月の間を昇降した」。開発検討会では、そんなユーモアも交えた発表も・・・

SFファンの間では古くから夢物語として語られていた。だが26年前、開発条件に応えられる素材が発見され、議論が加速。完成目標は2050年という。

「胸中に成竹あり」との故事がある。竹の絵を描くには、まず胸中に竹の姿を思い描くこと・・・「人生も同じ」「心に、未来のどんな絵を描くか。ありありと、目前に見えるがごとく、希望に満ちた絵を描かなければならぬ」。

古今の大事業もまた、たとえ誰も信じずとも「できる!」と思った最初の一人から始まった。

「幸福と勝利の絵」を描く。絵が現実になった時、周囲にも “ 自分もできる! ” との確信が広がる。

 

5、一人一人との語らいが、相手の状況に耳を傾けながら、激励の言葉を送る。その積み重ねが大切

 

仕事やスポーツなどで優れた結果を出すには、チームワークが不可欠。しかし多様な人々を一つにまとめるには容易ではない。

一昨年までラクビー日本代表のメンタルコーチを務めた荒川香織氏は、「コミュニケーションが勝利の要」と語る。

  1. リーダーが目標やビジョンを皆と共有すること。作業の指示や数字の押し付けだけでは一人一人が主体性を持てないからだ。

② また、メンバーが自身の定めた目標に挑み、それがチーム全体の目標に結びつくようにすることも重要である。

③ 最も重要なのは、組織内の他者に興味を持ち、互いを理解するように努めること。日常生活も含めて相手のことを知るなど、意識的に関係づくりをしてこそ、チームの団結力・共感力は上がる。

「人間としての絆」を重んじ、家庭や仕事、病気の悩みなど苦しいことも率直に語り合い、励まし合う。その中で築かれた互いの信頼と理解が、各人の苦難の山、峰を超えていく力となる。

 

6、「知恵の出る公式 知恵 = 知識 × 熱意 + 経験」

・・・・・松下幸之助

 

幸之助さんがあるとき、こんな問答

「商売は知識じゃなく、知恵でやるもんや、その知恵はどこから出てくるか知ってるか。ええか、まず必要なのは知識やで。でも知識だけじゃいかん。知識に情熱を掛け算し、それに経験を加えて出てくるのが知恵や」。

つまり知恵の公式とは「知恵の出る公式 知恵=知識×熱意+経験」だと言われるんですよ。

 

7、エジソンの工場の針のない時計

 

エジソンの工場には、長針も短針もない大きな時計が掛けられていました。

ある日、友人の自動車王フォードが

「針がなければ時計の意味がないのでは」と訊ねると、

「そうじゃない。時間というものは、自分でコントロールすべきもの、時計のような出来合いのバロメーターに左右されているようでは何もできない。疲れたと思えば、その場で休めばいい。 仕事が完成するまでが昼間だ。自分の体にあったリズム、これを自分でコントロールすることが大切だ」と応えたといいます。

驚異的な閃(ひらめ)きをつかんで形にし、「天才」と賞されることの多いエジソンですが、決して努力を軽んじていたわけではなく、むしろその逆でした。

 

8、信用は使ってはならない、使わなければどんどん増えていく

・・・・・黒田善太郎/コクヨ会長

 

先方の言葉に甘えて信用を使い出すと、長い年月をかけ、血のにじむような努力によって蓄積してきた信用が取り崩されてしまう。コクヨ創業者の黒田氏はこのことを戒めて、次のように言いました。

「信用は世間からもらった切符や。十数枚あっても、一枚使えば九枚になりました。また、一枚使えば八枚、といった具合に減ってしまう。気を許すとあっという間に信用が無くなってしまう。特に、上が行えば下が習うで、上に立つ者ほど注意しなければいけない」と。

金は使ったら減るのはわかるが、信用というのは目に見えないだけに減ることがわからない。先代はさらに、「信用は使ってはならない、使わなければどんどん増えていく」とも言ってました。

 

9、うまくならないように、ならないように、なるべく震えるようなところに自分の身を置いておく

・・・・・堀文子/日本画家

 

人間は皆、朝起きた時から、安全な方を選ぶか、不安な方を選ぶかという二つの選択肢があると思います。その時に私は必ず不安な方を選ぶ癖があります。そのことの方が初めてのことでビックリするから元気が出ます。とにかく自分をビックリさせないとダメです。

ですからなるべく不安で不慣れなことをしているようにしています。慣れてしまうと努力しないでうまくできますから、うまくならないように、ならないように、なるべく震えるようなところに自分の身を置いていたい。いつまでたっても得意にならず、性懲りも無くビックリしていたいと思いますね。

 

10、君、考えていることを言いなさい。

・・・・・小林哲也/帝国ホテル会長

 

私は、自ら発信しない人は仕事をしていないと同じだということを説き続けてきました。発信なきところに進歩はありませんし、

「会して議せず、議して決せず、決して行わず」

と言われる言葉のとおり、一番悪いパターンに繋(つな)がってしまいますから、何も言わなければ私の方から「君の考えていることを言いなさい」促すんです。

 

11、「心」と「意」と「力」を全部使う

・・・・・辰巳芳子/料理研究家

 

「私は本当は、貫くという意識はないんですけどね。けれどもやっぱり、しなければならない仕事からは逃げない。ベストを尽くすよりほか方法がないと思って、それを貫いてまいりました。」

聖書の中に

「汝を尽くし、力を尽くし、意を尽くして、あなたの神を愛しなさい」

という言葉があります。やっぱりそこに「心」と「意」と「力」の三つを全部使わなきゃダメですね。どこか端折(はしょ)ると必ず一からやり直しということになって、結局後で三倍も骨が折れることになりますから。ですからどんなに小さな仕事でもこの三つを精一杯使うという姿勢は、一貫して貫いていかなければなりません。

 

12、時計に逆ネジを食らわせる意気込みで仕事をする

・・・・・大場松魚/漆芸家

 

時計はチッ、チッ、チッ、と一定のリズムで時を刻む。しかし人間は、この仕事をこの時間まで仕上げるんだと腹を決めれば、グッと時間を短縮することができる。だから仕事を速くしようと思えば、目標時間を決め、其れに対して集中攻撃を掛けることです。

そうすれば1分速くなるか、5分速くなるか、いくらでも速くなるんです。敵に勝つんですよ。そうやって時計に逆ネジを食らわせる意気込みで仕事に向かうことが大切です。

集中力です。絶対に負けない、と決め込む。時計と競争しようなんて端から野暮な話なんだよね。でも競争するものが他におらん。毎日そんな調子で、仕事の腕を磨いてきました。

 

13、急がば回れという生きざまを持つ人に運がついてくる

・・・・・塚越 寛/伊那食品会長

 

運というものは、ある人のところに集中的にくるものではなくて、誰にでも平等に来るもんだと思います。ただ、それをつかむかどうかは、ほか人の何かなんだよね。

私が思うに、積極的な生き方をする人が運をつかむ。信州言葉で「ずくのある生き方」ということになるかな。

進んで汚れた役だとか、苦労だとかをかって出る人、急がば回れという生きざまを持つ人に運がついてくる。

 

14、やりたくないこと、人が嫌がることを三百やる

・・・・…奥田政行/イタリアン“アル・ケッチャーノ”オーナーシェフ

 

私はいつも「やりたいことの数値が百だとすると、やりたくないこと、人が嫌がることを三百やる」と自分に言い聞かせています。そうすると、いつの間にかやりたいことを実現するためのスタートラインに立てる。これは修業時代からの実感です。

 

15、『菜根譚(さいこんたん)』

払意を憂いる事なかれ

快心を喜ぶことなかれ

久安を恃(たの)むことなかれ

初難を憚ることなかれ

 

思い通りにならないからといって心を痛めてはならないが、思い通りにいったからといって有頂天になってもいけない。平安無事が続いてもそれを頼りにしてはならないし、最初に困難にぶつかっても挫(くじ)けてはならない。

 

いま振り返れば、高卒の私が社長の重責を担うことができたのは、この言葉を知らず知らずのうちに実践してきたからだという気がします。課長時代は課長として、部長時代は部長として、そして事業部長時代は事業部長として、私はそれぞれの役割を全うすべく常に全力を尽くしてきました。

・・・・・白幡洋一/東北リコー元社長

 

16、「人間の力は、全部出し切らないと増えない」

・・・・・山口良治/ 平尾誠二(神戸製鋼ラクビー部ゼネラルマネージャー)

 

僕らが三年の頃にはすごく強いチームになっていて、どことやっていても勝っていました。前半で点数差が40、50点開いたりするので、つい手を抜いたり、気を抜いたりするんですが、それでも余裕で勝ってしまう。すると山口良治先生は、ハーフタイムのときえらい怒るんですよ。「ねめてんのか!」と。そしてこんな話をよくされたんです。

人間の力は、全部出し切らないと増えない。だから、余すことなく使わなければいけないのだと。いま10ある力を全部出し切ったら、10.001ぐらいになる。次の試合でその10.001を全部出したら、10.002というふうに力が増えていく。出し切らずに溜めたら逆に減ってしまうんだと。

 

 

 

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