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ペット殺処分ゼロの現実と今後

現代人はどうしてこんなにも動物が好きなのでしょう。テレビを観れ
ば可愛い動物の愛嬌たっぷりの映像があふれ、ネットでは犬、猫の動
画がアイドル以上の人気です。コンパニオンアニマル(伴侶動物)なる
言葉も当たり前になり、ペット(愛玩動物)という呼び方は少しはばか
られるほど、動物好き、動物を可愛がる人が増えました。今や動物も家
族の一員。一生面倒をみる終生飼養が常識という時代になったような
気がします。けれども正反対の現実もあります。飼えなくなった、いらなくなっ
たといった理由で見捨てられ、殺処分される犬、猫の数は年間8万頭(平
成27年度・環境省の資料より)を超えます。この残酷でゆがんだ現実の
原因はどこにあるのでしょうか。

年間8万頭以上とはいえ、殺処分される動物はずいぶん減りました。
今から約10年前にはその数40万頭、40年以上前には120万頭が殺処
分されていたのですから、大幅に減少したのは確かです。こうした変化
の背景には、生き物の命に対する意識の向上と、それを背景に変わって来た法律があ
ります。特に動物愛護法(動物の愛護及び管理に関する法律)の2013年の改
正で飼い主の責任が強化され、捨てたり虐待した場合の罰則も重くなりました。
例えば動物をみだりに殺傷した場合の罰則は、「1年以下の懲役又は
100万円以下の罰金」だったのが、「2年以下の懲役又は200万
円以下の罰金」に。虐待及び遺棄に関する罰則は、「50万円以下の罰金」
から「100万円以下の罰金」に引き上げられています。自治体(動物
愛護センターや保健所)も正当な理由のない動物の持ち込みを拒否で
きるようになり、殺処分が減ったとされています。迷子、あるいは理由があって引き
取られた動物も、可能な限り飼い主に返還、あるいは譲渡に向けて努力
がなされるようになりました。8万頭の殺処分とはいえ、実際の引き取
り数は13万頭以上、うち5万頭は迷子を含めて飼い主に返還、あるいは
新しい飼い主に譲渡されているのですから、まず「生かす」方向で尽力
されているわけです。もちろん日本各地の動物ボランティア団体の貢献なしには、譲渡等
の成果はありえません。こうした人々は、寄付や手弁当で動物の命を
守るべく努力を重ねています。

 以下 つづく by=イチノセ

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