有賀泰治ブログ

10月の経営方針共有勉強会

経営方針共有勉強会10月がスタートしています。

今月のテーマ《 学ぶ 》

2017年10月1日

有賀泰治

1、失敗は誰にもあり、それ自体が幸・不幸を決めるものではない。試練に心を折られるか、勝利と幸福への出発点とできるのか。その鍵は、我が一念にある。

「僕は、戦いに敗れることを活力源にして次々に戦いにいどんでいる」とは映画界の黒澤明監督の言葉。栄光と挫折が交差するその生涯は、多くの示唆(しさ)を与えてくれる。

敬愛するドフトエフスキーの『白痴』を映画化した時のこと。気負い過ぎたのか、作品は不評で、評論家も辛辣(しんらつ)だった。順調だった矢先の出来事に落胆は大きかったという。

だが監督は転んでもただでは起きなかった。自分では気づかない点を取り入れようと、周囲の声に真摯に耳を傾けた。自ら書き進めたシナリオも、批判があれば何度もやり直した。こうして完成したのが名作「生きる」であり「七人の侍」である。彼が人生を懸けて追求したのは「人間の幸福」だった。(『黒澤明の映画入門』都築政昭和著)

失敗から学べる人は強い。その経験を教訓として生かせるからだ。それはやがて、失敗を恐れない境涯を開き、自身や人々を励ます力ともなる。失敗や挫折、幾多の苦難にも負けず、それらを活現に変えた「心の強さ」に感動するからだろう!

 

2、教えてもらったことは忘れる。自分が盗んだものは忘れない。

・・・・・小野二郎/すきやばし次郎主人

当時の職人の世界は教えるじゃなくて覚えろですから、教わる、ということはありません。全部自分で見て、盗んで覚えるしかないわけです。覚えるか覚えないかは、自分の意思一つですよ。

自分は行く行く独立したいと思っていたから、絶えず親方の仕事を見て、一から十まで全部をぬすまなきゃならない。

親方とか先輩に教えてもらおうと思っている人の多くは間違いで、自分が上の人のやり方を盗んで勉強し、進歩していかなければいけない。

というのは、教えてもらったことというのは忘れるんですよね。自分が盗んだものは忘れない。会社なんかでも同じだろうと思うんだけど、ポッと教えてやったら忘れちゃいます。自分が苦労して苦労して、これを必ず自分のものにしようと思って、やっと盗んだものは決して忘れない。

 

3、大事なのは何の変哲もない丸い土俵から何を学ぶか

・・・・・納谷幸喜/元横綱大鵬

私ははっきり言う。誰もが目的だとか目標だとか言うけれどもそういうものではないよ。毎日同じことの繰り返しだよと。コツコツ、一つのことを続けるかだと。農作業でもそうですけどね。北海道の広い畑を鍬で耕そうとすると、前を見て「まだこんなにあるのか」と思うけれども、毎日コツコツ耕していたら、だんだんと起こしていた部分が広くなり、喜びに変わるわけだから。大事なのは何の変哲も無い丸い土俵から何を学ぶかということです。

先ずは根気でしょう。努力して何ものにも負けない精神力を学ぶ。

相撲はこの一番、この一秒が全てです。一番で明るくなるか暗くなるかのどちらかです。その為に一つの稽古を大事に丁寧にやるかどうか、最後はそこに結びつきますね。

 

4、「人間は誰でも自分の心の三畳間を持つべきだ」・・・モンテーニュ

・・・・・竜門冬二/作家

二十代で読んだ本の中で、印象深いのはフランスの思想家モンテーニュの『エセー』という作品に出てくる、「人間は誰でも自分の心の三畳間を持つべきだ」

という言葉である。人間は周りに邪魔されることなく、たった一人になってじっと物事を考えることのできる場を持たなければならない、とモンテーニュは言う。

そういう意味では、私は読書をすることによって自分の三畳間というものを確立していったと言えるだろう。

それは小説家となった今も変わらない。

 

5、素直な人間には本質が見える

・・・・・桜井章一/雀鬼会会長

素直さというのは、一つの素晴らしい素質だと思う。

素直さがどうしていいのかというと、本質が見えるんです。やっぱり素直な子のほうが、強い人のやっていることの本質が見えるんですよね。そして、教わったこともどんどん受け入れてクリアしてきたから、当然上達が早い。

ただ、素直というのは、今の学校教育から生まれる、従順で、言いなりになる人間とは違う。

本当の素直というのは、悪いもの、違和感を感じられるものに真正面からきっちり対抗できる人です。ただ何でもいうことをきけばいいんじゃない。

 

6、教えてくれなきゃできないって言っている人間には、教えたってできない

・・・・・一龍斎貞水/講談師・人間国宝

僕はたまに「貞水さんはあまり後輩にものを教えませんね」って言われるけれど、僕らは教えるんじゃなくて伝える役なんです。伝えるということは、それを受け取ろう、自分の身に先人の技を刻み込もうとするから伝わっていくもの。教えてくれなきゃできないって言っている人間には、教えたってできませんよ。

実は我々も若い頃、自分の技の拙い(つたない)のは先輩が教えないからだって愚痴っていたことがありました。そうしたら師匠に言われましたよ。

「おまえたちは、日頃からいかにも弟子だという顔をして俺の身の回りの世話をしているくせに、俺が高座に上がっている時、それを聴こう、盗もうって気がちっともない。ホッとして遊んでいる。俺が高座に上がっている時は、どんなに体がきつかろうと、お金を払って見に来てくださっているお客様のために命懸けでしゃべっているんだ。その一番肝心な時に、聴いて自分から習おう、盗もうって気がないからうまくならないんだ。」

 

7、「不器用の一心に勝る名人なし」・・・西岡常一

・・・・・小川三夫/鳩工舎舎主

器用な子は早く上達する。でもすぐ慢心し落っこちたり、また上がったりで波を打ってばかりです。不器用な子は、初めはなかなか芽が出なくても、何かを機にコツを掴んだ時は、そこからクックックと伸びるね。

だから「不器用の一心」というのがいいですね。西岡棟梁も「不器用の一心に勝る名人なし」と言ってました。器用な子はその器用さに溺れる。何でもすぐ分かった気になるから、考えがあさい。

器用、不器用と言っても十年くらいの修行をやるのであれば、そんなことに大差はありません。でも器用な子はそこまでいられない。だいたいにおいてそういうことがありますね。

 

8、「助言というものは決して説明ではない、分析ではない、いつも実行を勧誘しているものだと覚悟して聞くことだ」・・・小林秀雄

・・・・・高見澤潤子/劇作家

助言について、兄(小林秀雄)は書物の中で次のようにいっている。

「どんな助言でも人に強いる権利はない。助言を実行するしないは聞く人の勝手だ。

それよりも先ず大事なことは、助言というものは決して説明ではない、分析ではない、いつも実行を勧誘しているものだと覚悟して聞くことだ。

親身になって話しかけているとき、親身になって聞く人が少ない。これがあらゆる助言の常に出会う悲劇なのだ」

 

9、尊敬する人がなくなったとき、その人の進歩は止まる

・・・・・森信三/哲学者

いかに生きるかという問題を一般論でなくて、毎日の生活の中でときどき、あぁ、あの先生だったらどうするかを考えてみる。これが大事です。

まあ、尊敬する人がいなくなったとき、その人の進歩は止まります。尊敬する対象が年とともにはっきりしてくるようでなければ、真の大成は難しいですね。

 

10、受動的な力と能動的な力。この二つが掛け合わさった時、人間はどれだけのことができるかが決まってくる

・・・・・小柴昌俊/物理学者

学校の成績というのは、教わったことを覚えて書く受動的な力です。ところが人間社会で大切なことの一つは自分が問題を見つけて、その問題をどのように解いていくかであり、そのために求められるのが能動的な力なんです。受動的な力と能動的な力。この二つが掛け合わさった時、人間はどれだけのことができるかが決まる。

 

11、言われていること以外に自分で何をするかです。それを苦痛と感じるかどうかが、一流になるか、ならないかの分かれ目

・・・・・井村雅代/シンクロ日本代表コーチ

人間って足りないところがいっぱいあるじゃないですか。それを補うためには、言われていること以外に自分で何をするかです。それを苦痛と感じるかどうかが、一流になるかならないかの分かれ目ですね。苦痛だったらできないけど、自分がシンクロの選手になるためにしなければいけないことじゃないんだ、じゃ、しようみたいな。物事を簡単に考えることって大事です。

一流になるには、頭が鈍い、勘の鈍いのは駄目だけど、賢すぎるというか、コーチがこうしなさいと言っているのに、やる前にそれは難しすぎるとか、無理だとか理由をつける子は駄目ですね。ある部分、自分の限界を知らないバカな子がいい。

 

12、一流になりたければ超一流に触れなければダメ

・・・・・高橋忠之/志摩観光ホテルもと総料理長兼総支配人

私は、料理は学問であり、芸術であり、サイエンスだと思っているんです。学問は知識の集積であり、芸術というのは技術完成の練磨です。それに基づき、温度と時間と分量を正確に測る力を持っていれば、世界共通のフランス料理はほとんどできます。冷蔵庫から出てきた食材を組み合わせてみたら、意外と違う味ができたといって、それを創作料理なんていうのは論外です。確実にサイエンス的にやらないと。

だから私が一番嫌いなのは「料理は愛情だ、心だ」ってやつです。愛情や心では料理は作れない。カラオケと同じですよ。心を込めて一所懸命歌った下手な歌、最後まで聞けないでしょう(略)

私はやっぱり一流になりたければ超一流に触れなければダメだと思いますね。一流からは二流しか学べない。やっぱり世界の超一流になる意気込みがないと一流の仕事はできませんよ。そのためには絶えず勉強するしかありません。

 

13、足りない、足りない、工夫が足りない。

・・・・・木村秋則/りんご農家

実は、以前見たことがある戦時中の新聞に、こんな言葉があったんです。

「足りない、足りない、工夫が足りない」

って。私はいつも、この言葉が頭にこびりついて離れないんです。

結局さ、自分のやったことが間違っているから(りんごの木の)葉っぱが落ちるんですよ。間違っているから虫がいっぱい集まるんですよ。それを見て、女房が悪い、天気が悪いって、ほかに責任を転嫁する人がいまあまりにも多いと思うんです。

そうじゃなくて、自分が悪いんだと、自分が勉強不足なんだ、観察不足なんだ、ということなんです。

 

14、小さなことを確実にする子は、間違いなく大きな仕事ができる

・・・・・我喜屋優/興南高校硬式野球部監督

野球でも伸びること伸びない子は、技術的な素質ももちろんあるでしょうが、やっぱり心が決めますよ。自分は伸びる人間か、伸びない人間か。もう全身でアピールしている。僕はダメです。試合に使わないでくださいと。体操一つ見てもそう。そういう、小さなことを適当にする子は絶対に伸びない。

逆に、小さなことを確実にする子は、間違いなく大きな仕事ができる。そしてリーダーシップを執ることができる。

 

15、働くとは即ち人にサービスすること

・・・・・水戸岡治/工業デザイナー

私は、働くとは即ち人にサービスすることだと思うんですね。人のことを考えられるのは能力が高いということであり、幸福になれる基本ではないかと。

だから私の事務所は十名ほどのスタッフがいるんですが、来客の予定があると「こういう人でこのくらいの年齢だ」とだけ話してお弁当を買いに行ってもらいます。お客様のことを考え、いかによい弁当を買うことができるか。それができないものにデザインはできません。

お客様には一時間おきにお茶を出し、三時にはおやつを、夜には夜食を用意する。だから会議があると大変で、スタッフはデパートへ買い出しに、お茶出しにと、一日中走り回っています。

 

16、ドラッカー七つの教訓

・・・・・上田惇生/ものつくり大学

一、目標とビジョンをもって行動する。

二、常にベストを尽くす。「神々が見ている」と考える。

三、一時に一つのことに集中する。

四、定期的に検証と反省を行い、計画を立てる。

五、新しい仕事が要求するものを考える。

六、仕事で挙げるべき成果を書き留めておき、実際の結果をフィードバックする。

七、「何をもって憶えられたか」を考える。

 

17、今月の言葉

4つの繁栄の法則

  1. 善意と好意は与えっぱなし
  2. 善意の基本は効果を期待しない
  3. 「待つこと」(育てる)も人生の大事な柱
  4. 深い呼吸を身につける人生を導くもの・・・・・鈴木秀子(国際コミュニオン学会名誉会長)上昇志向を持っているか。恐れずに挑戦をしているか信頼を得るには・・・・・唐池恒二(九州旅客鉄道会長)
  5. 約束したことは絶対に守る。嘘をつかない。 ごまかさない。相手を信頼する。 そうすると、今度は相手がこちらを信頼してくれる
  6. ・・・・・童門冬二(作家)
  7. 挑戦する心を持つ
  8. 物事を悪い方向に向かわせるのも、 よい方向に向かわせるのも、すべては自分の心次第
  9. ・・・・・北川八郎(陶芸家)

 

幸福獲得の三大秘訣

まず、自分のなすべき勤めに対して、常に全力を挙げて、それと取り組むこと。 第二に、常に積極的に物事を工夫してそれを見事に仕上げること。 そして、人に対して親切にし、人のために尽くす―― これが、幸福獲得の三大秘訣

・・・・・森信三(哲学者/教育者)

 

創造の4か条

絶えざる創造に必要なこと 一、理想を持つこと 二、学ぶこと 三、自己陶冶 四、くさらないこと
勝ち続けるための三か条

  1. 一流の人、師匠と思える人たちの話を聞くこと
  2. よい本を読んで「なるほど」と思ったことを自分で真似ること
  3. 時代の変化を常に意識しながら、自分を改造し成長させていくこと
  4. ・・・・・国分秀男(古川商業高等学校女子バレーボール部元監督)

執念と情熱

夜明け前は最も暗いという。

大切なのは、人が見向きもしないところで勝つまで挑戦を続けること

・・・・・斉藤俊幸(地域再生マネージャー)

 

人間の武器

資格を取る。人脈をつくる。それはそれで大切なことです。

けれど、どんな武器を持っていても、戦術が分からなければ、その武器は人生において価値をなさない。

大切なのは、それを使いこなす人間の心が備わっているかどうかです

・・・・・久瑠あさ美(メンタルトレーナー)

 

「人生の要諦」

「何ものにも真剣になれず、したがって、何事にも己を忘れることができない。

満足することができない、楽しむことができない。

したがって、常に不平を抱き、不満を持って何か陰口を叩いたり、やけのようなことを言って、

その日その日をいかにも雑然、漫然と暮らすということは、人間として一種の自殺行為です。社会にとっても非常に有害です。毒であります」

こういう人間になってはいけないということですね。

じゃあどういう生き方がいいのか。

「いかにすればいつまでも進歩向上していくことができるか。

第一に絶えず精神を仕事に打ち込んでいくということです。純一無雑の工夫をする。

純一無雑などと申しますと古典的でありますが、近代的にいうと、全力を挙げて仕事に打ち込んでいく、ということです」

これは人生の要諦だと思います。

 

・・・・・『安岡正篤――心に残る言葉』(藤尾秀昭著)より

 

 

 

 

 

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