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有賀泰治ブログ

今月の経営方針共有勉強会

 

 今月のテーマ

《 ノート術・書きながら考え、考えながら書け! 》

2019年08月01日

有賀泰治

1、ノート術というのは、他人の話を書き留めるためのものではない。あくまで自分の思考を整理するためのものである。

・・・・・大前研一/経営コンサルタント・元マッキンゼー日本支社長

 

⑴、何のためにノートを使うのか!

問題解決を行うために、ノートを「思考ツール」「問題解決ツール」として使う。問題解決の上手な使い方は、問題の定義、事実の分析や整理、仮説と解決策の見極め、具体的な行動で、ノートですべて明確にしていく。

真の問題を定義し、問題あるそのものを構造化し、事実と、そこから餅引き出せる解釈、そして解決策となる行動までノート上で明らかにするために、自分の手を動かす。

⑵、「問題解決思考」

例えば、「自動車市場の動向を調べる」というテーマが与えられたとして、業界白書に書いてあるような情報を集めアウトプットしたとする。そこには「何が言いたいのか?」「だから何なのか?」「真の問題は何?」「それはなぜ起こっている?」「仮説は?」ということを問う。つまり、ただの感想や白書的な調査結果を伝えても意味がないということです。問題の本質に迫って、それを明らかにする。

だから何なんだ?(So What?)

その要因は?(why So?)

すべての思考と行動は「問題解決のため!」いうベクトルに徹底する。

 

⑶、手を動かしながら、自分の頭で考えろ!

頭の中でいくら考えてもカオス(混沌)のまま。この方向で考えれば答えが出るだろうと道筋をつけるには、思考を整理する必要があります。そのとき「ノート」を使って問題解決につながる整理作業をノート上で自分の手を動かして行うのです。

問題解決をするために、「考えること」はとても大切です。ですが、「思考する」と行為から「解決のために動く」という行為に一足飛びに行きすぎてしまいます。思考がきちんと整理されないまま、エイヤッで動いても、そのアクションが本当に問題解決につながるかどうかわかりません。思いつくままに解決策だけを変えて、いつまでも結果がでないことを繰り返し、やってみたけど違ったね、というのは時間や労力のムダになります。つまり、問題を構造化して理解するわけです。だからこそ「思考する」行為から「解決のために動く」という行為の間に、ノートを使って「思考を整理する」「仮説を立てて当たりをつける」という行為を挟むことが大切になります。  

ノート術を身につけるメリット

・自分の思考が目に見えるようにクリアになる

・遠回りや無駄な作業がなくせる。

・その発想はなかった!とグッとくるアイデアが出せる。

・悩みや課題に対して「こうすればいい」という当たりを早く見つけられるようになる。

・どんな状況でも、本当に効果のある解決策を見つけられる。

 

「仕事のスピード」と「クオリティ」

仕事の質は

高いが

時間がかかる

仕事が

速く

質も高い

仕事の質が

低く

時間もかかる

仕事の質は

低いが

スピードは速い

 

 

仕事ができ、同時にクオリティも上げられる。それは実際に手を動かしながらノートと向き合うことで、「仕事のスピード」と「クオリティ」を同時にアップさせる「回路」が強化されるからです。

「ノート術」とは特別なノートや複雑なノウハウを必要とするものではなく、シンプルでノートとペンさえあれば、いつでもどこでも問題解決へ向けた思考を展開できるワクワク感あふれる「ノート術」です。

たいていの人は自分のことや自分の周囲で解決したいこと、実現させたい何か = 問題を持っているはずです。

それらを「問題解決」と位置づけるなら、頭の中だけで「どうしよう」と考えたり、考えがぼんやりしているのに「とりあえず」行動してしまうとのではなく、まずはノートを用意して手を動かすことです。

2、ノートの流儀

⑴ そもそも「ノート」とは何のためにある?

単なる「ノートを取る」という次元でなく、問題解決に強くフォーカスしたノート術です。

書くことで思考を深め、さらに思考を整理して記憶の定義を促進するためです。

手で書くという行為が、私たちの脳に刺激を与え、思考に広がりと深さをもたらすだけでなく、さまざまな情報を関連づけてくれるのです。

⑵ ノートは「第2の脳に」

脳には機能別に3つの「脳」から成り立っている。

「脳幹」頭の中の一番奥にあり、原始的な脳で生命を維持するために大切な呼吸中枢や体温、自律神経などを調節している。

「大脳辺緑系」真ん中にあり、人間の持つさまざまな欲や喜怒哀楽の感情をコントロールしている部分。

「大脳新皮質」一番外側にあり、五感の働きや運動、言葉や記憶、思考、推理などの高度な機能を果たし、いわば人間としての知的な活動を支えている脳。

 

脳がいろんなものを「記憶」するパターンにも2種類あり、

「陳述的記憶」・・いわゆる「頭で覚える」タイプの記憶

「手書き記憶」・・「体で覚える」タイプの記憶

 

その中で「体で覚える」タイプの「手書き記憶」は人間の運動に必要な筋肉の動きをコントロールしている「大脳基底核」「小脳」の神経回路網(ニューロンネットワーク)で処理されます。

ここは、その動きそのものを記憶していくために、一度、刻まれたものは忘れにくくなります。子供の頃に苦労して乗れるようになった自転車は、何年経って乗らなくてもずっと乗り方を覚えられるのはそうした働きがあるからです。

「ノートに書く」という行為は、頭だけでなく、手という体の一部を使います。

つまり、ノートにペンを走らせて「体で覚える」方が、脳の活動部分が多いため思考の整理も働かせやすく、しかもその後の記憶も定着しやすくなるのです。

あえていうなら、ノートは脳の一部であり、まさに思考を活性化するための脳の作業メモリを開けてくれる“ 第2の脳 ”

⑶、ノートに対する誤解

「ノートに書く」という行為は、思考と記憶、ひいては問題解決のための思考整理において最も重要で、ノートを活用することは、そのまま「思考ツール」「問題解決ツール」を活用していることになるからです。問題解決の基本プロセスこのプロセスを頭の中だけではなく

・とりあえずのメモ

・思考の書きなぐりこれでは「ノートを使って思考を深め、整理する」要素が欠けています。

ノートを取って一生懸命に取り組んでいるのに、なかなか結果が出せない = 問題解決につながらないノートの使い方問題はノートを取ること自体に重きを置いていたり、ノートを取ることで完結してしまっていて、ノートを取りながら問題解決につながる思考整理や新たな発見ができないのです。

・見た目だけきれい

・単なる記憶や議事録「ノートを使って手を動かしながら思考整理する」 = 「ノート思考」を行いアウトプットを的確かつ最短最速のスピードで行なっていく。

《問題設定と課題を決める ➡ 課題を整理して構造化する ➡ 現場のリサーチをする ➡ 解決策(打つ手)の仮説を立てる ➡ 仮説を検証する ➡ 解決策を決める ➡ 解決策を実行する》

 

⑷、ノートはアウトプットのためにある。

仕事のうえで取るノートは、何らかのアウトプット = 成果物につなげるためのもの。 「真の問題はこれだ」「ここを変えれば状況が大きく動く」というようなアウトプットを見出すもの。

⑸、ノートは過去の記憶のためではなく、よい未来をつくるためにある。

ノートで手を動かしながら問題を解決していく「プロアクティブなノート」習慣を実施していく。

授業や会議の内容を丸写しするような「受け身のノート」の習慣を脱皮することだ。

プロアクティブとは「率先して」「事前に準備を講じる」という意味だが、過去に起こったことだけをノートに書くのではなく、これからどうすべきか、という未来のことをノートに書けるように、手を動かしながら脳に回路を作っていく。

未来のことをと言っても、何の根拠もない楽観的希望や単なる臆測をノートに書くのではなく、あくまで「問題解決のプロセス」に沿って、ノート上で思考を整理する中で見つけ出した根拠のある仮説に基づき、「これならできそうだ」という解決策を書き出すことがノートで「未来をつくる」ということです。

ノート術では、よい未来をつくるために常に「アウトプット」を頭に置いてノートを使っていく。

仕事をするにも!

仕事の流れと内容のイメージを図に書き、「これからやるべきこと」「「それらの意味合い」を常に共有して進める。

指示書ではなく、このノートを使い、「なぜ、その作業が必要なのか」「全体の中で、その意味合いは何か」「ゴールは何か」と目的や意図を理解してもらう思考プロセスにもなる。

⑹、ノート術で大切な3つの心構え

1)仮説を考えならノートをとる

仮の答えと言っても、思い付きのようなフワッとしたものでは意味はなく、「仮説 = 仮の答え」とは「こうすれば、このような理由で、こうなるだろう」という論理的な見通しの立つものです。

何が「真の問題」なのかを発見するときも、問題の鍵となる「もっとも重要な課題」を探すときも、どちらも「仮説」を立てることから入っていくのです。

例えば、あなたが「毎日、1時間ウォーキングをしよいう」と決めたのに、続けられないという問題を抱えたとした時。

ウォーキングそのものは「健康のため」「体形を維持するため」に良いことなので、自分も続けたいと思っています。なのに続けられないのは、どこに「問題」があるのでしょうか。それを探るのが「問題発見のための仮説」です。

全ては仮説から始まる、というのが問題解決の大前提。仮説とは、問題解決をするときの「問題」に対する「仮説の答え」です。

 

問題発見のための仮説

・ウォーキングの歩き方に問題がある

・ウォーキングの歩き方に問題がある。

・ウォーキングをする時間に問題がある。

他にもいくつか仮説があるかもしれませんが、仮説を立てるときは、これまでのリサーチや集めた情報から可能性の高い仮説に絞って考え、その上で検証を行いもっとも有力な仮説の「当たり」をつけます。

この場合なら、ウォーキングのコースは気に入ってるし、歩き方は特に体にも負担もなさそうなので、「ウォーキングをする時間帯に問題がある」という仮説が一番有力だったとします。

ここでは、思いつく「ウォーキングを続けられない要因」の中から、そもそもどこに問題があるのかという「問題の在りか(Where)」を特定することがポイントになります。

そして、この問題に対して、何をすれば「問題解決」につながるか考えることができます。つまりは、より問題解決につながる本質的な仮説に進むわけです。

「ウォーキングをする時間帯を見直すこと」

↓ ウォーキング継続の鍵となる重要な課題を探すための仮説

「夜は疲れているので、朝の出勤前のウォーキングにすれば必ず時間が確保できるのでは?」といった、問題の本質から外れない仮説を立てることができれば、問題解決に弾みがつきます。

2)アウトプット志向

問題解決のためにノートに何かを書いていくという行為は、ノートに書くことがゴールではありません。アウトプットというのは、自分以外の第三者(上司や協力メンバー)に対して、プレゼンテーションや問いかけ、報告などを行うこと。つまり、自分のために行うインプットとは逆のベクトルを持つ行為です。  それは、常にさまざまな要素がノート上で活性化している「生きたノート」だということです。生きたノートというのは、言い換えると時間が止まったノートではなく、常にライブで現在進行形のノートということ。限られた時間の中で問題解決をしていくにはプロセスに沿った「ストリートライン」で考えることは重要です。問題解決の基本プロセスというストリートラインに沿って、ノートを使い分けならがゴールに向かっていきます。

《問題解決と重要な課題を決める ➡ 課題整理して構造化する ➡ 解決策(打ち手)の仮説を立てる ➡ 仮説を検証する ➡ 解決策を決める ➡ 解決策を実行する》それは、一部だけを見て物事を考えるのではなく。全体像をつかんだうえで、物事が置かれている状況を見て、それからその物事がどう変化していくのか、その「流れ」を考えること。こんな問題を解決した、こんなことが実現できればいいな、という「未来」のことに対して「これをこうすればできるのでは?」という可能性がノートの中で生まれてくるのが「生きたノート」です。このノート術は、すでに起こった過去の記憶ではなく、問題を解決すること、つまり、未来を良くするための「プロアクティブ」にあります。

3)ストリートラインで考える

大切なことは、ノートを取ることの行為の先にある「第三者へのアウトプット」という目的を常に意識することです。何らかのエンドプロダクト(最終成果物)をつくるというゴールに向けて、アウトプットを意識して行うのが「問題解決のためのノート術」です。  「電車に乗らずに通勤そのものをウォーキングにしてしまうといいのでは?」

そして、この問題に対して、何をすれば「問題解決」につながるか考えることができます。つまりは、より問題解決につながる本質的な仮説に進むわけです。この場合なら、ウォーキングのコースは気に入ってるし、歩き方は特に体にも負担もなさそうなので、「ウォーキングをする時間帯に問題がある」という仮説が一番有力だったとします。・ウォーキングをする時間に問題がある・ウォーキングのコースに問題がある たとえば、あなたが「毎日、1時間ウォーキングをしよう」と決めたのに、続けられないという問題を抱えたとした時。仮の答えといっても、思いつきのようなフワッとしたものでは意味がなく「仮説=仮の答え」とは「こうすれば、このような理由で、こうなるだろう」という論理的な見通しの立つものです。 

⑺、「3つのノート」

1)「ケンブリッジノート」

罫線方式で情報収集に使うあえて思考整理はせず「ひたすら書く」大事なことは「何げないひと言」の中に含まれていたりするもの。それらを聞き逃さないため予断を入れず、一言一句ひたすらノートに書いていき、そのあとで「方眼のーと」「マッキンノート」を使いながら「ノート思考」で重要な課題を特定したり解決策を見つけ出していく。

2)「方眼ノート」

問題の把握や問題の解決の設計といった思考整理に使う方眼ノートを使って思考を整理することで、「真の問題はこれ」「重要な課題はこれ」「解決の仮説はこれ」というものを短時間で生み出していく。

3)「マッキンノート」

ワンチャート、ワンメッセージで具体的なアウトプットが示され、それ以外の余計な要素は一切無い。 際のアウトプット資料になるチャートをつくる。基本コンセプトは、思考を整理し、構造化しやすく、「要は何が大事なのか」という思考を第三者と共有しやすくなっている。

3、問題解決ノートの使い方

⑴、問題解決のステップごとにノートを使っていく 

1)収集した情報から、「真の問題」を見極めるノートの使い方

目の前の状況の中から、フォーカスすべき「真の問題」を見極め、「これが重要課題なのでは?」といものを探り出す。

真の問題を見つけ出すためにいろいろな情報を集め、Where(問題の在り方)、Why(原因)、HOW(対策) の3つの意味合いで分けてみる。

まず、Where(問題の在り方)を考え、関連性がありそうな情報同士を分析する。

2)真の問題に対して、こうすれば解決できるのでは? 

という当たりをつける仮説を組立てるためのノートの使い方

ここに真の問題がありそうだ、と目星をつけたら、「これをこうすれば問題解決につながりそうだ」という解決策の仮説を立てていきます。

気になった情報をグルーピングすること、「雲 ➡ 雨 ➡ 傘」のフレームワークを使う「事実」「解釈」「行動」のグループがしやすくなる。

空に黒い雲が広がってきた(事実)➡雨が降ってきそう(解釈)➡傘を持って出かけよう(行動)ポイントは次元の異なる話や情報を一緒にしないこと。

そして、最も重要なのは、具体的な言葉に落とし込んだ「いいラベル」つまり、いい見出しを見つける事。「これが、仮説かな?」と思ったら、言葉にすることが重要。 

ワンメッセージの具体的な表現で質問形式にすることが「いいラベル」の条件。これを具体的かつシンプルな表現にすればするほど、解決すべきテーマが明確になる。

① ストリートラインを描く

この起承転結を考えてから仮説検証に入ると、最終的な解決策のゴールと照らし合わせて仮説検証ができる。

例えばハッピーエンドの映画であれば、最初に登場人物たちの間に事件がおこり(起)、それが様々な問題をもたらし(承)、その問題を解決することで絆が強まり(転)、登場人物たちが新しい旅立をする(結)というような脚本があります。それと同じように、問題解決においてもゴールまでのストリートライン(脚本)をノートに描く問題解決までの道のりを「起承転結の脚本」でイメージするということ。次に仮説もとにストーリライン(起承転結)を考える。

 脚本が決まったら次に設計図を描く。

これがこうねればこうなって解決に至る、というストリートラインを描き、最終的な結論を設定し、それを支える理由や根拠となる事実をセットで考えるからこそ、やるべき作業(仮説検証)が明確になり、漏れや無駄なく問題解決に向けて行動することができます。

問題解決のストリートラインが見えた段階でノートの中に問題解決の《設計図》をつくること、つまりゴールイメージを早い段階ではっきりさせることです。

3)仮説が本当に使えるかどうかを検証するための ノートの使い方

情報のグルーピングで見つけ出した、解決策につながる「仮説」が本当に使えるものなのか。「仮説」を使って現場でヒアリングを行う。仮説とノートを使って現場に出る。

仮説を元にした質問から得られた答えがどれも矛盾していないことで、仮説の検証ができ、解決策を実行したときの効果が高まる。

現場で仮説について質問したとき「いい質問」を重ねていく。返答を聞いて終わりになるような質問ではなく、そこからさらに本質に迫っていけるような質問。出てきた答えに対して「それはなぜですか?」という質問を繰り返し、検証を深めていく。

4)実際に解決策を実行する提案をまとめるノートの使い方 

ノートを使いながらアウトプットをかたちにしていく。

その秘密は「サマリー」を常に意識してノートをつくることにある。

・「サマリー(Summary)」とは、要約や概要という意味だが、「事実」と「その理由」を積み上げた「提案」のためのフレームワークで、メッセージや情報をわかりやすい形にまとめて、すぐわかるようにする作業が「サマリー化」という。

最も重要なことは、自分と相手が共有したいことを、どれだけ的確かつ力強く伝えることができるかという力が必要

・「ブレット(bullet)」とは文章を箇条書きにするときにつける黑い丸印(・)のこと

・「ピラミッドストラクチャー」とは、ピラミッドのように一番上に「主張」となるメッセージが立ち、その主張を「それらが導き出される理由」「根拠となる事実」が下から積み上げられて支える。主張、理由、根拠の3つの要素が互いにしっかりと隙間なく密着しているからこそ、自分の主張が強さを持つことになる 

⑵、問題解決の基本プロセスに沿ってノートを使い分ける

ノートに問題解決の設計図をつくるための「ノートを使った仮説思考」や「アウトプットを意識した思考」の仕方を総称して「ノート思考」と呼ぶ

このノート思考が抜けると!単純に何も考えずにノートを使ってしまい「思いつくまま書く」ことになり、結果として「メッセージが構成されていない」「解決策や根拠が記されない」ノートになってしまいます。 「ノート思考」を使って「思考整理」をできるようにするために4つのステップに沿ってノートを使い分け、自然に思考が整理されていくようにする。

⑶、ノートに向かう前に気をつけるべきこと

「問題」にもそれぞれ次元の違う2つの問題がある。

本質の問題解決とは、「そもそも、どうあるべきか」という、あるべき姿に状況を持っていくことで、問題そのものを根本から発生しないようにするということです。

一つ目は、私たちの目につきやすい、「すでに起こっている問題」

二つ目は、私たちの目につきにくい、「真の問題」です。「そもそも、どうあるべきなのか」からアプローチして、問題そのものが発生しないようにすることが重要です。

「本来あるべき姿」に照らし合わせて考える問題です。これを探り出す「プロアクティブ(率先)型」の問題を発見するには、「問題解決の基本プロセス」に沿って、ノート上で手を動かしながら探り当てる必要があるのです。

⑷、思考の “ 筋肉 ” をノートで鍛える。

「具体的に書く」 最初は思いつくままの表現にしても、グルーピングしていくときは、より行動につながりやすいように具体的な表現にする。最後には具体的なアクションができるまでのレベルに落としこんで書いていく。

ノートで思考を整理するのは、筋肉トレーニングで言えば、体幹を鍛えるのと同じ、体幹の強化があらゆるスポーツの基礎となるように、ノートで思考を整理するのは、問題解決ができる思考回路を強化することにつながっていく。

⑸、「3の累乗の法則」でノートをつくる黄金律

この黄金律でノートづくりをしておくと、資料がまとまりやすくなる。  

なぜ「3」というと数がバースなのかというと、「2つ」は心理的に足りない感じがして、「4つ」では多すぎるように感じるという人間心理から発送された数です。  自分の考えが「ぼんやりしているな」と思ったら、まずノートに手を動かして書いてみる。ノートに書くことで「ここがネックだった」「この考えが甘い」という現実や「ここは、そんなに大切でないものかも」ということがわかってきます。 

 

⑹、 ワンチャート、ワンメッセージ

アウトプットを意識したブランクチャートを書くときにも、すべてのページで「ワンチャート、ワンメッセージ」を徹底することを心がける。

全体を見たとき「このアウトプットはこれが言いたいんだな」ということが明確にする。言いたいことがシンプルで明確になっているということ。真剣な「ノート思考」の結果、本当にそうすべきだと確信を持てるメッセージこそが強さを持ったものになる。

 

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