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有賀泰治ブログ

2月 経営方針共有勉強会

経営方針共有勉強会 2月

《情熱にまさる能力なし》

2020年 2月 1日

有賀泰治

 

1、情熱にまさる能力なし

・・・・・藤尾秀昭

「人に大切なものは知識よりも才能よりも何よりも真剣味であり、純潔な情熱である」

・・・・・安岡正篤

情熱なきところ、いかなる能力も開花するはずがない。情熱はあらゆる創造の源泉である。

 

画家の熊谷守一氏。この人は「狂」の字がつくほど絵に情熱のすべてを懸けた、絵と人生が一体になった人である。世間はこの人を画仙《画の仙人》と評した。

芸術家であれ科学者であれ経営者であれ、誰もが感嘆せずにはいられないような仕事を成した人は皆、自らの仕事に情熱の限りを尽くした人に他ならない。

 

今年7月、北尾吉孝氏率いるSBIホールディングス創業二十周年を祝う会が帝国ホテルで開催された。創業時の社員55人、資本金五千万円。それがいまは社員六千人超、株式時価総額六千数百億円の会社となった。20年でこれだけの会社に育てたのはまさに偉業である。会場で北尾さんの挨拶を聞きながら、ある人の言葉をおもいだした。

 

・・・「天才とは天の力を借りられる人」

一代で偉業を達成した人は皆、天の力を借りられた人である。エジソン然り、二宮尊徳然り、松下幸之助氏も稲盛和夫氏もそうである。

では、どういう人が天からの力を借りられるか。その第一条件はその人が自らの職業にどれだけの情熱を注いでいるか! この一点にあるように思える。

 

「誰にも負けない努力をする」

 

・・・稲盛氏はこれを自らの信条とし、人にも説いてきた。「誰にも負けない努力」を氏はこう表現する。

「一点の曇りや邪心もない純粋な心を持って燃えるような情熱を傾け、真摯に努力を重ねていくこと」。「狂」がつくほどの努力、とも言っている。そういう人に「神はあたかもいく先を照らす松明を与えるかのように、知恵の蔵から一筋の光明を授けてくれる」

誰にも負けない努力とは、言い換えれば、天が応援したくなるほどの努力、ということだろう。そういう努力をする者のみが天の力を借りることができるのだろう。

二宮尊徳にもこういう言葉がある。

「おおよそ、人の勲功は心と体との二つの骨折りに成るものなり。その骨を折りてやまざれば必ず天助あり」

 

・・・おおよそ人の勲功は心と体との二つの骨折りでできあがるもので、骨を折ってやまない時は必ず天助がある。そして、こう付け加えている。

「骨を折れや二三子(にさんし)(そなたたち)。勉強せよ二三子」。先知先賢の一致してとくところを私たちも学びたい。

 

最後に坂村真民さんの詩「鈍刀を磨く」を紹介する。

鈍刀をいくら磨いても

無駄なことだというが

何もそんなことばに

耳を借す必要はない

せっせと磨くのだ

刀は光らないかも知れないが

磨く本人が変わってくる

つまり刀がすまぬと言いながら

磨く本人を

光るものにしてくれるのだ

そこから甚深微妙の世界だ

だからせっせと磨くのだ

 

情熱を持って生きることの大事さを説いて珠玉の言葉である。

 

2、一生懸命こそ天職にたどり着く秘訣

・・・・・鈴木茂晴/大和証券グループ本社顧問・日本証券業協会会長

 

苦手で嫌な仕事を与えられたり、意に沿わない部署に異動や転職を命じられたりした時に、それでもなお一所懸命努力するか、自暴自棄になって心を腐らせてしまうか、その差だと思います。

普通は「なんで俺がこんな仕事を」とか「俺はもっといい部署に行けるはずなのに」って思うんですね。だけど、社長や上司はよく考えていますし、よく見ています。そういう時にいま自分は試されていると思い、腐らず一所懸命やっていくと、会社の不満もいつのまにか消えて、どんどん好きになっていくんです。結果的に周囲の評判も上がって、好循環へと繋がっていく。

私自身、最初は本店営業をやっていまして、その後田舎の支店に異動しました。最初こそ辛かったものの、次第に支店も面白いなと思って、全国トップクラスの成績を上げられるようになったんです。

また、営業歴十年以上経った時になぜか突然、秘書を務めることになりました。細かいことが苦手で自分のことすらままならないのにも拘らず。そんなわけで秘書は全然向いていない、絶対できないと思っていたんですけど、一年経ったら、これは私の天職かもしれないって!

振り返ると、その場その場をいつも楽しんできたという感覚があるんです。

いま目の前の仕事、会社を好きになるまで一所懸命打ち込むことが重要ですし、自分のやりたいことを実現でこる近道だと思います。

財界のトップに立っている人たちに聞くと、必ず皆、「私は運がいいんです」といいます。「私は運が悪いんです」なんて言った人は一人もいません。運っていうのは誰にも平等に来ているんですけど、それを見逃さないで掴む人と通り過ぎていくのを見過ごしてしまう人に分かれると思うんです。

前者に共通しているのは、どんな場においても情熱を持って一所懸命にやることですね。情熱というのは周囲の人に伝わりますから、情熱を持っている人のところには周囲の人が運を持ってきてくれる。

もちろんプロの世界のトップになろうと思ったら、才能は絶対にいるんですよ。だけど、その才能の上に情熱を持って一所懸命努力することが大切です。

 

3、奇跡を起こす方程式

・・・・・佐渡 裕(ゆたか)/指揮者・トーンキュンストラー管弦楽団音楽監督

 

僕自身、指揮者という仕事に就けたことはとても幸せであり、転職だと思っています。

この天職に出逢えるというのはすごく重要なことで、神様が自分に与えてくれた職業に対して、喜びを持って迎える。それに出会えるかどうかは、その人の人生を大きく左右するんじゃないかと。

子供達に音楽の授業をする時には、ぜひ自分の天職を見つけられるように頑張ってくださいと伝えているんです。

僕は両親の存在、育った環境、恩師との出逢い、そういう運や縁が偶然にも繋がって、小学校の時に描いた夢が実現しているわけですから、非常に幸運な人間の一人なのかもしれません。

音楽の世界では、才能や運っていうのは確かに一つの大きな要素かなと思います。ただ、これは僕の大好きなプロゴルファーの言葉でもあるんですけど、「奇跡を起す方程式」が存在すると。才能、運、努力。これらは足し算だが、掛け算になるものが一つだけある、それは感謝力だと。

例えば何でこんな大事な演奏会の日に雨が降るんだとか、何でこんな音響の悪いホールで本番をやらなきゃいけないんだと思ったら、感謝力はマイナスになってしまい、せっかくそれまで足してきた才能も運も努力も全部マイナスになる。でも奇跡を起こせる人間は、失敗した時にこそ、「ありがたい」と感謝できるんです。

そして、やっぱり情熱が一番大事だと思います。精神論だけを言うなって言われるかをしれませんが、情熱こそが努力することのエネルギー源になりますし、何かを達成するためには努力が欠かせません。パッション、情熱がすべてを動かします。

 

4、情熱源泉はどこにあるのか

・・・・・山本益博/料理評論家

 

考えてみると、人間にとって大事な能力はたくさんあるが、情熱こそ一番であり、いつの時代も情熱を持っている人が世の中を動かしていると思う。

では、情熱は一体どこから湧きでてくるだろうか。私なりに出した答えは、

一つは、「好奇心」まずは何でも興味を持って物事に当たったり、人と会ったりする。

もう一つは「好き嫌いがはっきり分別できる」。人に対しても物事に対しても、これは好き、これは苦手と明確な理由を持ってきちんと線引きできること。

当たらず障(さわ)らずという人からはなかなか情熱は生まれてこないだろう。言ってみると、人間的には偏っているかもしれないが、あることに関しては人並み外れた熱の入れようだと周りから思われる。そういう一つ事に懸けている人にして初めて、何かを成し遂げることができるのではないか。

私は情熱という言葉が好きだし、七十一歳のいまも大事にしなければいけないと思っている。情熱に年齢は関係ない。けれでも、若い時の情熱は格別であり、十代から二十代半ばまでに何か夢中になれた人は、一生情熱持ち続けることができるだろう。

情熱の対象と出逢うきっかけは様々だが、小さい頃は特に、自分で見つけるというのは稀だ。親に勧められたり仲間と一緒にやったりしているうちに好奇心が湧いてきて、もっとやってみたい、もっと知りたいと周囲の手を借りず自ら打ち込むようになる。こうして情熱の根源が揺り動かされていく。

先日、「消えた天才」というテレビ番組を見た。超一流アスリートに若い時は勝っていたけれども、いまは全く違う道を歩んでいる。そういう人たちに密着した内容だった。なぜ彼らは高い才能を持っていながら、その後超一流アスリートにならなかったのか、あるいはなれなかったのか。

タイミングや運が悪かったとか怪我をしてしまったか、いろいろ要因はあるだろう。だが、結局は熱量の差が人生の分かれ目になっているように思う。

 

5、イチローに学んだこと

・・・・・山本益博/料理評論家

 

引退試合で見せた超一流たる所以

東京ドームでの開幕戦を観戦したが、足の速さや強肩ぶりは未だ健在だった。ただ、衰えた動体視力を矯正することはできない。バッターボックスに立ち、ボールを捉える時の微妙なズレ。これが引退を決断した理由の一つだと思う。

あの二試合はノーヒットに終わった。

試合で印象的だったのは、開幕戦の第二打席、粘った末にフォアボールで出塁した時のこと。他の選手はバットをポーンと放り投げるのだが、イチローさんは違う。必ず足元にそっと置く。その置き方があの日はいつも以上にゆっくりで丁寧だった。最後の打席になるかもしれないという思いがあったのだろうか。胸の内は分からないが、いずれにせよ、道具に対しても敬意を払う。これも超一流の所以である。

 

天才とは努力する才能がずば抜けた人

 

かつてイチローさんは私にこう言った。「高校時代は地獄のようだった。これに耐えられれば、世の中のどんなことでも耐えられると思った」と。例えば、先輩の分もユニホームやアンダーウェアを毎日洗濯しなければならない。洗濯機の前に順番待ちの列ができる。そんなことをしていては時間がもったいないと考え、皆が洗濯している間に素振りをしたりランニングをしたりして、真夜中になってから洗濯をしたという。情熱があるからこそ努力や工夫、そして忍耐することができたのだ。

多くの人がイチローさんのことを天才と呼ぶ。ただ、私は才能や天分というのは誰しも持っているもので、その中で努力する才能や天分がずば抜けた人のことを天才だと思っている。野球が一番好きだから、誰よりもヒットを打ち、早く走り、遠くに投げるべく精進積み重ねてきた。

 

6、人生で大切な言葉の力

・・・・・今泉健司/プロ棋士四段・2014年戦後最年長の41歳でプロ棋士となった。夢を叶えるまでの歩みは自己との戦いの連続だった。

 

僕はまだ大きなことを語る資格はありませんが、一流の人は継続くとせず、当たり前のようにずっとやり続けられる人だと思ってます。将棋界で言えば、羽生善治先生は15歳でプロ棋士になられて、それから30年以上、絶えず情熱を燃やし続け、ずっとトップにおられます。

僕も方向を誤った時期はありましたが、将棋への情熱が消えたことは一度もありませんし、14歳で奨励会に入会以降、どんなかん環境にいても、将棋をやめたことはありません。だから遅まきながら、プロになれたと思うのです。

事実、2005年に編入制度ができてから、プロ入りを果たしたのは、制度ができるきっかけをつくった瀬川さんの他に僕しかいません。

継続できた人のみが一流になられる。

逆に自分で限界をつくると、どんなに才能があっても途中で止まってしまいます。だから、言葉やイメージの力は本当に恐ろしいなと思います。

あと、自分の機嫌は自分でとるというのも大切ですね。文句ばかり言って、自ら暗闇に進むのではなく、困難のたいしてこれは自分が成長するための試練だと前向きに捉えるのです。介護仕事をしていたころの現場でも、「もう駄目だ」と思いたくなるような状況は多々あったんですけど、そんな時、「面白い挑戦がやってきた」と思うだけで、対応は全然変わってきました。

それほど言葉のイメージの力は大きいということですね。

僕の好きな言葉に、「喜べば喜びごとが喜んで喜び集めて喜びに来る」というのがあります。この「喜び」は怒りや悲しみに置き換えて考えることができるんですけど、怒りや悲しみばかりを抱いていると、怒りごとや悲しい人生が集まってきます。だからこそ、どんな出来事でもプラスに捉えることが大事なのです。こういう言葉を繰り返すようになってから、あまり心が乱れなくなりましたね。

 

他には相田みつをさんの「道」と題する詩も心の糧にしています。

「いちずに一本道 いちずに一ツ事 観音さまに助けられ 佛さまに守られて 曲がりなりにも一本道 迷いながらも一ツ事」

プロになるまでの41年間は、散々迷い、道を踏み外し、迷惑ばかりかけてきた人生でした。それでも、将棋が好きという情熱だけは失わなかったから、一つ事を続けることができたのです。

実は、26歳で奨励会を退会した時、二人から同じ言葉をかけていただきました。一人は元NHKアナウンサーの村上信雄さん、もう一人は福山に戻った後に将棋狂疾での講師をくださった竹内茂仁さんです。

「人生に無駄なことは一つもない」

二人からいただいたこの言葉の真意が今になって重く心に響いてきます。僕がいま将棋以外に講演などの仕事をいただけているのは、人の何倍も遠回りしながらも、諦めずにプロ棋士という夢を叶えたから。応援してくれている人たちのためにも、今後も将棋への情熱を絶やさず、熱く生き続けたいと思います。

 

7、日本一への道のり

・・・・・田中澄(きよ)憲(のり)

 

2019年のシーズン、明治大学ラクビー部を22年ぶりに日本一に導いた監督。田中氏はその前年度にヘッドコーチに就任して以来、今日まで選手に意識の重要性を訴え続けた。2年で驚くべき変化を遂げたチームの成長の要因は何だったのか。

意識の変化がチームを優勝に導いた。

負けて意識が変わった!

明治大学は19年もの間、決勝戦に進んでいませんでした。毎年、日本一を目指すと口では言っていましたが、ではどれだけ本気だったかとなると、日本一になるために何をすべきかを知っている人はいないわけです。要するに負け癖がついてしまっていたわけです。

コーチ一年目で日本一になれる道筋を示し、一生懸命に練習に打ち込んで、やることをやったら必ず結果は出る、そこで負けても、来年こそは絶対に日本一になる、そういう覚悟がそこで生まれ、その後試合すべてがチームにとって成長する機会になった。

本気さ!

例えば掃除はするけども、ウエイトルームで筋トレ終えると重りを置いたままにしている。自分で使ったものすら片付けられない。言われたからやる、というチームだったんです。

「本気で日本一になるんだったら、心構えを変えなくてはいけない」人材は揃っているので、心構えを変えて本気で練習したら必ず日本一になれる。フィールドの中での動き方、トレーニングを高強度で行うこと、マインドセットを変えることを学生に課しました。

意味ある練習をする。最初から100%の力を出し切るよう、やり方を変えました。常に全力を出し切る、壁にぶち当たってもう逃げない。タラタラ歩かない、タックルしたらすぐ立ち上がって動く、たとえ下手でも誰だってできることがある。

明治にはいい人材がいましたが、そこに胡座(あぐら)を掻いて練習しなかったのが問題でした。能力の高い選手が練習しないのが一番厄介ですね。そんな選手は負けると他人のせいにばかりする。能力は大事ですが、やはり努力ができるか、自分の強み、弱みをしっかり分析できるかでしょうね。

強いチームや組織をつくるには、熱意、本気度がすべてでしょうね。それがすべての源ですし、情熱がなくては何事も成しえません。

ラクビーの世界では、能力が高くても情熱のない選手は、いずれ消えていってしまう。能力がある上に努力をし、人間的にも素晴らしい。そんな超一流の選手育てていきたいと思っています。

 

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