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有賀泰治ブログ

3月 経営方針共有勉強会

経営方針共有勉強会 3月

《最先端の「成功サイエンス」》

世の中には数多くの成功法則といわれるものがあります。友人のA弁護士に勧められたこの本は、実際の研究成果や、成功事例を何年にもわたって、調査分析された内容を翻訳され、366頁にまとめられたものの抜粋です。少しでも皆さんが気づき、自分の成長や人生の豊かさに役立ってもらえればと願い、まとめてみました。

2020年3月1日
有賀泰治

残酷すぎる成功法則
・・・・・エリック・バーカー

1、「ピッカー」と「チューザー」

あなた個人にとっての成功を定義することだ。周囲を基準に、自分が成功しているかどうかを判断するのは、もう現実的ではない。他者との比較で、相対的に成功をおさめるようとすることは危険だ。
あなたの努力や投資のレベルが他者によって決定されるので、常に誰かに追いつこうとして全力で走り続けなければならない「ナンバーワンになりたい」と漠然と言っても、誰もが不眠不休で働くグローバルな競争中では全く歯が立たない。また、私たち現代人は、選択肢と柔軟性を望み、それを獲得した。もはや外部から限界を課せられないので、際限なく仕事を選択することも可能になり、歯止めが無くなった。世界はあなたに、どこまでも走り続けろというのだろう。
そこで心して聞いてほしいが、意思決定はあなたがしなければならない。世界はもう限界を設定してはくれない。全部自分で決めるのだ。まずは、自分の心に尋ねることだ。

「私は人生に何を望んでいるのか?」

ピッカー ‘picker’
仕事でもプライベートでも周囲から際限なく情報がくる中、その中から選択するので、選択に際限がない。際限ないこの情報化社会で、選択し(つまみあげ)続ける。
目の前の選択可能なオプションの中から選ぶ(つまみとる)。よって目の前の選択肢によって行き先が決まってしまう。
あなたは「他の誰か」があなたに望むものだけを得るだけになる。
人生最後の一番の後悔を抱えることになりかねない。

チューザー ‘choser’
どの選択肢も満足がいくものでないと判断し 、もし本当に正しい選択肢を望むなら 、自らそれを生みだすほかはない 、と結論をくだす思慮深さを持つ 。
あなたの人生の目的にあうものを得る。
自身の目的を設定し、目的にフォーカスして情報を集め、目的にあっているものを選ぶ。
よって自身の目的を成していける。
他者に定められた人生ではなく、自分が本当に望む人生を生きる勇気を持つべきだ。

2、「やり抜く力」は本当に必要?

私たちの文化では「グリット」・・・何かに打ち込み、決して諦めずに最後までやり通す力・・・こそが成功への鍵だと叩き込まれている。多くの場合、それは正しい、グリットは、知能や才能がほぼ等しい人々との業績が異なる理由の一つだ。

アーティストと呼ばれる、型破りのあの人種はどうなのか。ハーバード大学の心理学教授・ハワード・ガードナー『心をつくる』なかで述べている。

『創造的な人々は、骨組みを組むように経験を積み上げていく。この種の人々は非常に野心的で、常に成功を収めるわけではない。しかし失敗したときに、彼らは嘆いたり、責めたり、極端な場合。断念したりして時間を無駄にするようなことはしない。そのかわり、失敗を一つの学習と捉え、そこから学んだ教訓を将来の試みに活かしていこうとする。』

たしかにグリットを持てば成功するはずだ。しかし、その通りにいかないこともある。
理由は二つ
第一に、私たちはグリットが何によってもたらされるか知っていると思っているかが、間違いだ。
それは、自分に語りかけるストーリーによってであることが少ない。
第二に、グリットは成功を生む可能性があるが、成功への道には、親や教師が教えない別の面もある。すなわち、「ときには、見切りをつけることが最善の選択」なのだ。正しく諦めることも、あなたを大成功に導いてくれる可能性がある。

3、どんな困難も乗り越える人に「必ず共通する習性」

「ポジティブな心のつぶやき」・・・「小さな機関車リトルエンジン」のように「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と自分を励ますこと。
人は毎分頭のなかで、300〜1000語もの言葉をつぶやいているという。そのなかにはポジティブな言葉(「きっとできる」)も、ネガティヴな言葉(「ああ、もうがまんできない」)も含まれている。そして前向きな言葉は、私たちの精神的な強さややり抜く力に大きなプラスの影響をもたらすことがわかってきている。
仕事の世界で良い営業マンになる秘訣は、人と接することが得意なこととか、外交的なことだと思うかもしれないが、多くの調査では、決めては“楽観主義”になること、その一点に絞られるという。

私たちが自分に語りかける言葉が肝心だ。
ある人は、「私はこれに向いていない」「こういうことは昔から苦手だったんだ」という。
しかしほかの者は「これはどうしてもやり続けなきゃ」「ちょっとしたコツがわかれば大丈夫さ」と自分を励ます。

4、極限状態で、生きる力を与えてくれるものは何か

1944年、アウシュビッツ。200人の建物に1500人が詰め込まれていた。窓の外に有刺鉄線と監視棟が見える。囚人たちは、週に二切れのパンが配られ、それで命をつなぐ。料理用の深鍋から人肉が見つかったと聞かされても、驚くに値しない。追い詰められた者が食人にいたったのだ。
恐怖は果てしなく続いた。
多くの者が、電気が流れている有刺鉄線へ飛び込んだ。自殺だった。そのうち、次に誰が飛び込むか察しがつゆようになった。煙草をふかしている連中だ。煙草は金銭と同じで、食べ物や、手助けなど、あらゆるものと交換できる。それを自分で喫(す)うには、最後の最後にやることだ。ある者は死に、ある者は生き残った。では、生きながらえたのは誰が?屈強な者は、長く耐えられなかった。若者も耐えられなかった。勇ましい者も、従順な者もだめだった。
自らも収容された精神科医のヴィクトール・フランクルはこの世で最も過酷な場所で、恐怖に耐えて生き続けられる者は、生きる意味を見出している者だと悟った。

『愛情をもって自分を待ちわびてくれる人間や、やり残した仕事に対する責任を自覚する者は、決して人生を投げ出すことができない。彼は“なぜ”自分が生存すべきかを知っているので、ほぼない“どんな”状態での生存にも耐え抜くことができるのだ』

自らの命が自分自身より大きな理由のために存在していることを知っている者は生き残り、それ以外の者は、煙草を一服したのち、電気柵に向かって最後の疾走をした。
自分より偉大な何かのために生きるとき、私たちは苦痛と闘う必要はなく、それを犠牲として受け入れることができる。
フランクルは、「周りを照らす者は、自らも燃焼させなければならない」と言う。
私たちを前進させ続けてくれるのは、自分自身に語りかけるストーリーだ。

5、「履歴書向きの美徳」と「追悼文向きの美徳」

どうやって自分なりのストーリーを見つけるか?
とてもシンプルな方法がある。それは自分の死について考えることだ。
多くの文化において、死は日常生活の一部であり、死に敬意を払う場所や祝日さえある。
死について考えることは、人生で本当に大切なものに気づかせてくれる。人間の美徳を「履歴書向きの美徳」と「追悼文向きの美徳」の二つに分けた。
「履歴書向きの美徳」は資産や昇進といった外面的な成功を示す者で、「追悼文向きの美徳」は、たとえば親切だったとか、誠実だったか、勇気があったなどの内面的な性質を意味する。
調査では、人びとが時間を割いて自分の死について考えると、他者に対してより親切で寛大なれるかが証明されている。これは、正式に「脅威管理理論」というたいそう威嚇的(いかくてき)な名称で呼ばれるが、もっと親しみやすい呼び名では「スクルージ効果」という。

少しのあいだ、短期的な目標のことを忘れ、自分が本当になりたい人間に思いを馳せる。ちょっと不健全に思われるかもしれないが、じつは終末について考える人々は、とても健康的に行動するので、むしろ長生きするようだ。また、自尊心がたかまることも証明されている。

6、生まれつき幸運な人はデータ的にいない

運を引き寄せる科学がある。
「運のいい人」と「運の悪い人」を対象に調査を行い、両者の人生に異なる成果をもたらすのはまったく偶然か、不思議な力か、それとも何か本質的な違いなのかを検証した。その結果、運は単なる幸運でも超常現象でもなく、その人の選択によるところが大きいことが明かになった。
運のいい人の性質の彼らは、
“新しい経験を積極的に受け入れ”、“外交的”で、“あまり神経質でない”ということであった。
つまり彼らは直感に従い、何より前向きに物事を試し、それがさらに直感を研ぎ澄ます。家に閉じこもっていたら、新しいことやワクワクさせてくれること、素敵なものにどれほどめぐり会えるだろう?きっとチャンスは少ないだろう。
運は、生まれつきなものであろうか?そんなことはない。運の大部分は選択によってもたらされる。
運の悪い人を、運のいい人のように行動するようにしたら、結果は上々だった。8割の人が運が良くなった実感し、幸福感も強くなった。
逆に機会を最大限に活かす行動しなければ、運のいい人も悪いことが起こるだろうか?実はそうだ。つまり「人は、やらなかったことを最も後悔する」ということわざは真実である。
人々は、失敗したことより行動を起こさなかったことを二倍後悔するという。
なぜだろう?
私たちは失敗を正当化するが、何も試みなかったことについては、正当化できないからだ。
運のいい人は、失敗にくよくよ悩まず、悪い出来事の良い面を見て、そこから学ぶ。楽天的な説明スタイルを持っている。
こうした楽天主義は、運のいい人にいっそうグリットを与え、新しいことにより前向きに挑戦させるので、やがて時とともに、いっそう良い出来事が彼らに起こるようになる。よほど危険な試みでないかぎり、また、時おり起こる悪い出来事を正当化できるかぎり、上昇スパイラルがつづく。そしてあるときついに、大成功を呼び込むだろう。

7、「夢を実現する道のりに立ちはだかるものは何か?それを克服するにはどうすればいい?」

この過程は、洒落た心理学用語でいうと「実行意図」であり、平たく言えば「計画」である。
目標を達成するための行動をいつ、どこで、どのように取るかなど、ざっくりと計画しているだけで、目標を達成できる確率が40%上がる。
二つの魔法の言葉は「もし(if)」と「そのときは(Then)」である。予見できるどんな障害に対しても、「もしXが起きたとしたら、Yをする事で対処しよう」と考えておくだけで、結果は大違いだ。
この二つの言葉は強力で、とても深刻な行動上の問題を持つ人びとにも効果を発揮する。無意識の脳を関与させていて、ただ問題が起こるのを待つかわりに、いざというとき脳が自動的に実行できる習慣的反応をあらかじめ用意しておくのである。
あらゆる行動の前に「IF → THEN」を実行する。
これと同じシステムを実践しやすいシンプルな形にまとめると“WOOP”と名付けるものになる。
願い(Wish)、成果(Outcome)、障害(Obstacle)、計画(Plan)
仕事や人間関係、運動、減量などありとあらゆる目標に適用できる法則である。
まず、自分の願いや夢をイメージする。次に、願いに関して自分が望む成果を具体的に思い描く。それから現実を直視し、目標達成への具体的な障害について考える。障害に対処する計画を考える。
これは、ただ夢を描くのと違って、理想を実現する活力が奪われないことだ。そしてもう一つの利点があり、それは、あることを最後までやり遂げるか、見切りをつけるかを判断するうえで決めてとなる。

8、人生の破滅へ一直線の「破壊戦略」を避ける方法

そもそも、人生を一つの測定基準で評価することが一番の問題なのだ。人生の成功は、たった一つの尺度ではとうていはかれない。
一つの尺度で人生を測ることを「破壊戦略」望ましくない戦略と呼んでいる。多くの人はお金に焦点を合わせるのが手っ取り早いと感じ、とにかく額を増やそうとする。簡単で便利だが間違いだ。
多くの調査から幸福の測定基準として、次の四つが必須要素であることが明かになった。
1、幸福感 人生から喜びと満足感を得ていること。
2、達成感 何らかの業績でほかに抜きんでていること。
3、存在意義 身近な人びとにポジティブな影響を及ぼしていること。
4、育成 自分の価値観や業績によって、誰かの未来の成功を助けていること。

これらを「ビック・フォー」(幸福の四要素)とよぶ。
また、これらビック・フォーに行動も提示する。

1、幸福感 = 楽しむ
2、達成感 = 目標を達成する
3、存在意義 = 他者の役に立つ
4、育成 = 伝える

成功したと感じるためには、それぞれ測定値でどのくらい必要なのだろうか?この四つのバランスは今すぐ決めるのは難しい。人それぞれの年代によっても違う。人生の年代において定期的に貢献している状態でありたい。このうち一つでも軽視すれば、破壊戦略を採用して進むことになる。

9、自分の人生を選び、生きる科学的手段

成功し、幸せになりたかったら、計画を立てることは何よりも重要だ。‘今すぐ’計画を実行に移すための手順

⑴ 、時間の使い方を追跡調査してみる。
自分がどのように時間を使っているか把握しないかぎり、使い道のバランスをとることはできない。
まずは、自分の24時間がどう使われているか書き出す。あやふやな記憶に頼らないこと。この作業を続ける。参加した活動や、使った時間は、あなたをどんな世界へ連れて行ってくれるだろう?、それは、あなたが本当に行きたい、したいと思っていることだろうか?
この作業は、きっと思った以上に時間を浪費していることに気づかされるだろう。
その後で、ビック・フォーの要素に何時間貢献できたかも書きとめよう。
時間の使い方を改善するために、スケジュールの中に、時間を最も浪費しているのはいつ?四要素のどれかに時間を使いすぎて、ほかをおろそかにしているのはどんなとき?特に無駄の多い行動パターンを変えれば、漠然としたやり方に比べて各段に効果が大きいはずだ。同様に良い傾向も探してみよう。目立って成果をあげられているのはいつ?早朝、または深夜?場所は家、もしくは職場?そうした時間を一貫して持てるように心がける。
あなたに本当の幸せをもたらすビック・フォーのバランスを図ることが大切だ。それぞれに毎日、毎週、毎月どれくらいの時間を割り当てたいか決定し、しっかり書きとめる。

⑵ 、会社での面談、話し合い。
日々の行動パターンを大きく変える余裕がないという人もいるだろう。仕事との調和を目指したいのであれば、社内の面談で膝を交えて話し合って、自分の社内の役割や期待していることについて互いの考えを考慮しつつ、双方にとって利益のある方向に持っていけば、答えが得られるかもしれない。
社内での会話を持つだけでも、ストレスが下がるだろう。仕事の要求が厳しいときに、自分に期待されていることがはっきり認識できると、精神的緊張が軽減される。そのほうが適切な判断をしやすく、無駄な気苦労をしなくてすむ。
行動記録から時間を浪費していたポイントと、逆に成果をあげていた時間と場所を見つける。それからビック・フォーに時間を割り振り、目指す方向を見つけ、いよいよ人生に変化をもたらすことができる。

⑶ 、「To Doリスト」には落とし穴がある。すべてを予定表にすること。
ToDoリスト、“やることリスト”は所用時間を考慮に入れないので、リストの最後までにいったためしはなく悪魔的だ。一日は24時間なのに、28時間の活動を記入してしまう。時間内に何がこなせるか、現実に考える必要がある。そのために有効な唯一の方法は、やることリストをつくるかわりにに、すべて予定表にすることだ。
すべての事項について何時間かかるか腹づもりし、優先順位にしたがって組み込んでいく。
また、毎日少なくとも1時間、できれば朝の時間帯に「自分だけの時間」を作るのも良い。誰にも邪魔されず本当にやるべき仕事に専念できる時間。儀式さながらに、このコンセプトを大切にしてみよう。
毎日の予定を厳密に感知することは、初めは苦痛だが、効果はてき面だ。自由な時間内についても、計画を立てられる。
私たちの多くはオフの時間を賢く使っていない。本当に幸福感が得られることより、ついつい楽なことを選んでしまう。少し時間をとって計画を立てれば、カウチポテトより格段に楽しい時間を過ごせるだろう。
予定を組むうえで、もう一つ肝に銘じておくべきことがある。「ノー」と言えるようになろう。不要な活動を控え、すべてを事前に計画し、聖域の時間を設け、優先事項がある中では、優先すべきものでなければ「ノー」と言わなければならない。

⑷ 、自分がおかれた状況をコントロールする。
環境は重要な問題だ。たとえ自分がきづかなくても、あなたの決定に多大な影響を及ぼす。
先々で環境を制御することはできないが、通常のやり方よりコントロールを増すことはできる。気を散らせるものは、人びとの能力を低下させる。
気を散らすものが見えなくなるように配置を変えたり、身の回りを整理整頓するだけで、仕事により集中できるようになる。

⑸ 、一日を首尾よく、予定した時間に終えよう

「固定スケジュールによる生産性」をしっかり活用する。仕事を切り上げる時間を決め、それに合わせてスケジュールを調整できれば順調だ。
ワーク・ライフ・バランスのコツは、「オフタイムを順守するメカニズム」を課すこよ。仕事、仕事、仕事ばかりでなく、「楽しむこと」「目標を達成すること」「他者の役に立つこと」「伝えること」の箱にも時間とエネルギーを積み立てられるように、退社を明確に決めるべきだ。一日をどう終えるかは、あなたが思う以上に大切だ。
少々時間を割いても、一日を良い気分で終わるようにしよう。物事の終わり方はあなたの気持ちに大きく響くからだ。

10、本当に人生を成功に導く法則は何か

誰しもときには窮地にはまり、身動きが取れなくなるものだ。まるで、“閉じ込められた”ように、私たちは精神的に逃避したり、そのまま放っておいたりする。だが、夢を描き、それからそのために何かをしてこそ成功を成し遂げられる。実際、それが唯一私たちにできることだ。
成功はさまざまな形でやってくる。信じられないほど鮮烈なもの、シンプルなもの、風変わりなもの、滑稽なもの・・・私たちはよくメディアで見るような成功の極みに憧れ、重要なのは自分なりの成功だということを忘れる。自分オリジナルの成功を定義してこそ、達成できるのだ。生まれつきの才能を気にすることはない。
調査によれば、彫刻家からオリンピック選手、数学者にいたるまで、人生で達成できたものを左右するのはたいがい才能以外のものだ。
自分なりの成功の定義は決めにくいが、ほとんどの場合、時間と努力を費やせば、あなたが乗り越えられないものはない。

成功者となるために、覚えておくべき最も重要なことはなんだろう?
ひと言でいえば、それは「調整すること(アライメント)」だ。
成功とは、一つだけの特性の結果ではない。それは、「自分はどんな人間か」と「どんな人間を目指したいか」の二つを加味しつつ、そのバランスを調整することだ。
成功の秘訣は、たとえばあなたの強みであるスキルを最適な職で活かすこと。周りをギバーに囲まれたギバーになる。そして、多方面で豊かな人生をつくる四要素間のバランスである。
ギバー
(与える人。常に他人を中心に考え、相手の利益や何を求めているかに注意をはらう人。自分が受け取るよりもそれ以上に相手に与えようとする人のこと)に囲まれたギバーになること。あるいは、あなたが前進できる最適な形で社会とつなげてくれるストーリー。あなたを助けてくれるネットワークと、あなた本来の内容性を活かせる仕事。また、物事を習得するときも、失敗した自分を許すときも、たえずあなたを前進させてくれるセルフ・コンパッション(self compassion 自分に向ける「思いやり」「優しさ」「慈しみ」のことであり、自身の「強み」「長所」・「弱み」「短所」を認め、どんな状況下でも「あるがままの自分」を肯定的に受け入れられる人理状態のことであるまた、それを実現する技法を意味する)

バランスを求めて奮闘した成功者に関する調査では、
「自分の価値観と自分なりのスキルを、たがいに増強させるような形で調整する(連携させる)と、「達成」、「意義」、「幸福」、「育成」に心理面でも打ち込める力強いパワーを生みだせる。とくにあなたの内なる目標の選択が、あなたが参加するグループの方向と一致する場合、得られる成果はさらに大きくなるだろう。

では、どのようにして最適なバランスを見つければいいだろう? 古代ギリシャ デルポイ神殿に刻まれた三つの格言の一つ「汝自身を知れ」に尽きる。
あなたはギバーだろうか?それともティカー(受け取る人)、またはマッチャー(帳尻を合わせる人)だろうか?自信過剰か、それとも自信不足のほうだろうか?あなたはビック・フォーのどれを意識せずに満たし、どれをおろそかにしているだろうか?
次に、そうした自分の特性と周囲の世界を最適な関係に調整しよう。まずは自分にとって最適な池を選び、あなたを前進させてくれるストーリーを作ろう。“小さな賭け”をして可能性を広げよう。描いた可能性を実現するために、WOOPを活用しよう。
なかでも重要な調整はなんだろう?自分が望む人になっていくのを助けてくれる友人たちや愛する人たちとつながることだ。金銭的な成功もいいが、人生で成功をおさめるには幸福感が必要だ。キャリアでの成功が幸福をもたらすとは限らないが、幸福は成功をもたらすことが調査結果で示されている。
人間関係こそが、あなたに幸福をもたらすものだ。
「人生で本当に重要な唯一のことは、他者との関係である」
この法則が、本当に成功をもたらすかどうか、どこまで成功しただろうか?それはあなたの判断に任せたい。これらの法則のなかで、私はこれで「充分に満足」だといえる人生を見つけてほしい。

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