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有賀泰治ブログ

リモート 経営方針共有勉強会 2月

今月はZOOMを使ってリモートで開催。

伊那と飯田へは行きましたが、アルガオートサービス各拠点間での開催になりました。

最初は慣れませんが、数回実施の開催でだいぶ使えるとようになりました。

経営方針共有勉強会

テーマ《 忍耐・心を鍛える 》

2020年02月01日
有賀泰治

1、自分を豊かにする鍵は前向きな「忍耐」

事故で神経麻痺を負った男性が、言語障害を取り戻すリハビリを受けた。
2枚のカードに書かれた言葉を組み合わせ、意味の通る文章にするもの。男性は「豊かにする」というカードを手にした。対応する正解は「くらしを」。だが男性は別の言葉を選んだ。「苦労を」だった。
詩人・吉野弘さんが、「苦労を豊かにする」・・・楽な道だけでは生き方が貧弱になる。人生を充実させる“苦労”の捉え方を教わる至言(しげん)といえよう。

小学校の卒業式を終えた、子どもが1本のひもを手に帰宅した。担任教諭から卒業生一人一人に手渡されたという。“ひもの長さはこの6年間で伸びた自分の身長の分”と聞いた両親は、胸が熱くなった。
在学中、病で長期入院したときは、勉強に遅れまいと母子で教科書をめくった。退院後は体力づくりに毎朝、父と走った。身も心もたくましく成長した、わが子の姿に「全てに意味があったね」とたたえ合った。
試練の中にいる時は、目に見えての前進を感じられないかもしれない。苦難に耐え抜き、振り返った時、負けなかった日々の偉大さが分かるもの。

2、心を鍛える「心の奥底にある本来の自己」(松原泰道老師)
・・・・・2020年12 佐々木直氏・月陶冶会レポートより

今年は、「新型コロナウイルスで始まり、新型コロナウイルスで終わる」、と言えればよ かったのですが、残念ながらいくつかの国を除き、「新型コロナウイルス」との戦いは続 いています。
ドイツのメルケル首相は、今年初めの第一波(3 月)の時、「ドイツは第二次世界大戦以 来の戦いに直面した」と、その覚悟を国民に示しました。また、最近(11 月末)の第二波 の時には、「忍耐、連帯、自制心を」と、心から訴えました。
今、世間で語られていることの一つに、「コロナ後は、感性の時代となり、精神的な豊 かさが求められる」との論調が多くあります。まさに、世界は、リーダーとしての素養 を、ドイツのメルケル首相に重ねているようです。
日本でも、「心の時代」と言われて久しくなります。しかし、一向に「心の時代」にな るどころか、逆行しているように見えます。

今月、私は首都圏のある「ロータリークラブ」に招かれて、「古典」について卓話を行いました。その中で、松原泰道老師が書かれた「般若心経」に出てくる言葉、「心の奥底 にある本来の自己」(真(しん)我(が))についてお話をしました。
つまり、メルケル首相のような「人格者・勉学者」は、この「心の奥底にある本来の自己」を、若い頃から鍛えて来られた方だと思います。
そこで私は、ロータリークラブでの卓話では、「心の奥底にある本来の自己」を「悟りの世界ですよ、ここを鍛えましょう」と、話をしました。

坂村真民先生に「一本の道」という詩があります。

木や草と人間と         どこがちがうだろうか
みんな同じなのだ        いっしょうけんめいに
生きようとしているのをみると  ときには彼らが
人間よりも偉いとさえ思われる  かれらはときがくれば
花を咲かせ 実をみのらせ
じぶんを完成させる       それにくらべて人間は
何一つしないで終わるものもいる
木に学べ 草に学べ
わたしは自分に言いきかせ 今日も一本の道を歩いて行く

小林一茶に「目出度さも ちゅう位なり おらが春」があります。
世界的な大恐慌のなか、この現状を、この逆境を、甘んじて生きて行こうではありませんか。
一つ一つ、一歩一歩、心を鍛えていく中に、自ずと光は輝くものです。

3、笑顔からも忍耐を生む

ウイルスから身を守るためには?・・・との問い掛けで始まるアニメの動画。
「きちんと手を洗うだけで、感染する確率はぐんと下がる」
だが、ウイルスのように人を蝕むのに、心の中に潜んでいて、簡単には洗い流せないものがある。それは、暗いニュースや間違った情報を食べて大きくなり、人を不安にさせる。人から人へと広まり、周囲を傷つけていく。
その正体は「恐怖」。

日本赤十字社が「ウイルスの次にやってくるもの」と題する動画で警鐘を鳴らしている。恐怖は誰の心にもあり、不安や差別が“感染拡大”の温床になる。だから、恐怖にのみ込まれる前に、“恐怖が嫌がること”をしよう。
その一つが“会えない家族や友人と電話して笑い合う”こと。「笑顔」と「日常」を取り戻せば、恐怖は逃げていく、と。世界中の人が、見えない敵と懸命に闘っている。大変な状況が続くが、こんな時こそ皆なで声を掛け合い、奮闘をたたえ合って少しでも笑顔になれる機会をつくりたい。寄り添い、励まし合うことが今こそ必要な時はない。
動画は、こう結ばれている。「正しく知り、正しく恐れて、今日、わたしたちにできることを、それぞれの場所で」。
日々の賢明にして忍耐強い行動で未来を開いていこう。

4、いまだからこそ、腹を据える。

雑草は厳しい環境の中でも、たくましく成長する。
「雑草魂」は、そんな雑草のように、どんな不遇にも決して諦めず、不屈の努力を続ける生き方のたとえだ。
雑草は、踏まれても踏まれても立ち上がる、と想像しがちだが、実際は立ち上がるばかりではない。何度も踏まれる環境であれば、横に伸びたり、茎を短くしたり、根を下に伸ばしたりするなど、その環境に適応して成長していく。
農学博士の稲垣栄(ひで)洋(ひろ)氏は、雑草の優れた力は変化を乗り越えることにあると指摘する。
「踏まれても踏まれても大切なことを見失わない」(『はずれ者が進化をつくる』ちくまプリマー新書)
道端に目を向けてみると、曲がったり傾いたりしながらも、そっと花をつける姿が見つかる。真っすぐ上に伸びることだけが成長とは限らない、と教えてくれているようだ。環境を嘆くのではなく、今いる場所で自らの目標に向かって前進することが大切。
一切のマイナスを転じてプラスに変える力を養うものは、『無限の希望』の源(みなもと)となりよう、いまのコロナ禍は、社会の変化を余儀なくしている。
だからこそ、心のど真ん中に腹をすえて、自ができることに集中しよう。

5、『変毒医薬』 逆転劇を生み、勝利していくのは、勇気ある心だ

「もし目が見えるようになる手術があったら、受けますか?」
視覚障害柔道パラリンピック元日本代表で実業家の初瀬勇輔氏は、青少年を励ます講演会の席上、参加者にそう問われ、言葉に詰まった。
23歳の時、緑内障で失明。人生に絶望したものの、周囲の支えを励みに前を向いた。就職活動では100社以上で不採用になったが、人材派遣会社の特例子会社に入社した。そこで経験を積み、障がい者の人材紹介会社を起業。障がい者と健常者をつなぐ架け橋となってきた。
失明した直後なら、冒頭の問いに「手術する」と即答していた。しかし、視力を失ってから歩んできた人生が、いかに充実していたかということに改めて気づいた。
氏は「いまは楽しくて仕方ない」と、(『いま、絶望している君たちへ』日本経済新聞出版社)
襲い掛かってきた試練に、勇気を振るい起こして立ち向かっていく。その時、「宿命」は「使命」に変わる。思いもよらない苦難の中で重ねた挑戦の日々は、より強く、より大きな自分へと飛躍させてくれる。

6、人生を幸福にする力

哲学的な命題として、よく使われる質問を一つ
「誰もいない森のなかで木が倒れたとしたら、音は聞こえるのか?」。
木が大きな音を出して倒れても、それを認知する存在がなければ、聞こえたことにはならない。
「私」という人間が存在するも、認識してくれる他者がいてこそいえる。

伊藤忠商事元会長で駐中国大使を務めた丹羽宇一郎氏は、冒頭の問いを通して、「人生を有意義で幸福なものにしようと思ったら、やはり他者との関係のなかで自分を磨くことを忘れてはならない」と(『死ぬまで、努力』NHK出版)

人間には無限の可能性がある。しかし、「可能性がある」ことと、その力を「発揮する」ことはイコールではない。
草木が太陽の光を浴びて葉を茂らすように、人間は、他者との関係性の中で磨かれていく。家族、友人、同僚、そして師匠と・・・

コロナ禍によって生活様式が変化し、他者との身体的距離を取ることが定着しつつある。その中で、いかに絆を育むという「価値」を「創造」していけるか。
この力が求められれています。

 

 

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